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読了記 幻の女(ウィリアム・アイリッシュ)

この本に関してはちょっと長い思い入れがありまして。
読書にハマりだした頃に読んだ折原一の「倒錯のロンド」でこの本の名を知りました。
その後あちこちで名作と聞き、読みたいと思ったのがおよそ2年前くらいでしょうか。
で、その直後にブックオフで発見するもパスしたのが選択ミス。
それから2年間、どの古本屋でも見つからないまま時は過ぎ(何となくネット購入はしたくなかった)
広島に引っ越し、とらのあなに行く途中見つけた古本屋。
外のワゴンセールを眺めたら真ん中にどーんと...
50円で売ってた。
え、普通にアマゾンより安いんですけど。
とにもかくにも、探し求めていた本との突然の邂逅に感動して即購入。
古本屋の魅力ってこれなんですよね。欲しい本と出会う時のこの感覚。
幻の女とのそれは、人生でも1番でした。


冷めきったヘンダースン夫婦。夫のスコットは妻と一悶着を起こし、夜の街へ出ていた。
そこで見つけた奇妙な帽子を被った女。
彼は自らの鬱憤を晴らすかのごとくその女と食事をし、ショーを観、一晩は過ごさず帰宅する。
そんな彼を待っていたのは数人の警察官と妻・マーセラの死体だった。
スコットは妻殺しの容疑で逮捕されるが、自らには一人の女性と過ごしていたアリバイがあると主張。
しかしなぜか、彼女と過ごしていた間に袖を振りあった人々は皆、そんな女は知らないと言う。
死刑執行の日が迫る中、幻の女を探すべく彼の友人・ロンバードは立ち上がるが...


さすがは名作と言われるだけありました。
まず、謎の所在が序盤から明確かつ非常に不可解で、先を気にさせる構成が良い。
目的もなくページを進めているシーンが無駄に多い作品は見習って欲しいです。
その謎というのが、スコットと一緒に居たはずの女をなぜか皆が覚えていないという点ですが...
これの理由が単に解かれるという訳ではなく、それを包含するもう一つ大きな真実がきちんと用意してあります。
そちらに関してもなかなか、出版されてかなり経つこの21世紀でも十分通用するものでした。
あとは死刑執行のタイムリミットがあり、それがスピード感と緊張感まで醸しだしていること。
詰め込んでいるようで、違和感ない調和。
とにもかくにも、翻訳ものでここまで楽しめたのは久々かなと思います。

評価:★★★★★★★★★☆

尚、QMA的にも非常に重要な作品です。
幻の女を訊くライスロ。
また、コーネル・ウールリッチが幻の女を書いた際に用いたペンネーム→ウィリアム・アイリッシュという四択。
さらにそのウィリアム・「アイリッシュ」はタイピングで。
全国のライスタ使いはほぼ知っている作品でしょうねこれは。

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

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